4号機への道~Part9~:ポンプの静音化2

ダイアフラムポンプの騒音対策をいろいろ試したが、ポンプ自体の音もさることながら本体の振動が一番の問題であるように思えた。

別体式がベスト

ポンプを水槽台内部に格納する場合、制振を完璧にしなければ設備全体で共鳴してしまう。狭い空間にその様な機構を組み込むのは難しいので、ここは素直に別体式にするべきだろう。

別体式にした上で防音を施そうとまず試したのが、重量ブロックにはめ込んでしまう方法。ブロックは左右へホースを出せる切り欠きを設け、前後の穴を塞ぐ木板を用意した。さらに内側にスポンジマットを詰め込んだ。

結果としてこれは失敗だった。ホース用の切り欠きを作った影響か、ブロックによる防音は微々たるものであったし、内部の隙間が少なすぎてブロック自体も一緒に振動してしまった。振動する重量物と化してしまい、地面からも振動を感じるようになってしまった。

最終的に採用したのが上記の形態だ。ポンプはむき出しである。下から人工芝、ピンコロ、ウレタンマット、ポンプの順で積み重ねたものだ。ポンプの振動をウレタンで吸収し、ピンコロの重量で抑え込み、それでも漏れた分を人工芝でいなすイメージで積んでいる。これをそのまま水槽台の真下に配置するのだ。ピンコロの厚みにも意味があり、ポンプを可能な限り高い位置に持ち上げることで、水槽のフレーム自体を防音壁として利用する。

設置してみるとこのような形になる。水槽台底面には気休めでウレタンマットを貼った。ホームセンターで売っていたマットが偶然にも寸法がぴったりで、はめ込むだけで良かった。水槽台付近に居る分にはウレタンマットの効果は殆ど感じないが、水槽を離れて屋内に居る時などは、音が軽減されている感じがする。

前回触れたとおり、ホースも延長した。10mのホースを丸々使用し、給水と排水にそれぞれ5mずつ割り振った。必要最小限を表に出し、余った分は水槽台の下でとぐろを巻いている。これはとても効果があって、ポンプからの振動が殆ど吸収される。ウォーターハンマーというのか、水槽台に這わせたホースがビリビリと鳴る現象が解消された。

騒音問題は解消

ポンプを別体式にしたこと、ホースを延長したことで騒音問題は解決したと言って良い。さすがに水槽付近にいればポンプの音は聞こえるし、しゃがめば更に大きく音が聞こえる。しかし通常の姿勢でいる分にはミストの散水音のほうがうるさいレベルだ。屋内にいれば窓を開け放して居ても気にならない。結果的にポンプがむき出しの状態になったのは、熱がこもらなくなったので良かった。ホースについても、あのとぐろの中に熱源を用意すれば熱交換器的な動作をできそうな気がする。

ともあれようやく本格稼働の目処がたった。

ちょっと一休み…したい

ポンプの騒音が落ち着いた所で、3号機の廃材をリサイクルしてベンチを作ってみた。4号機の作業はとても疲れる。なぜ疲れるのかと思いを巡らせると、気軽にドカッと座って休憩できるような場所が無いのだ。要は回復が出来ない。それでは疲れる一方だ。

廃材の再利用ということで、アチラコチラにネジ穴だったりホルソーの加工跡だったりがあるがアクセントという事で。これで水槽を眺めながらだらーっと休憩ができる。やったね。

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